不足栄養素のビタミンについて知ってる?|フソクタス

不足栄養素の参考食材とその特性

不足栄養素検査の結果からレベルが高かった栄養素を補える食材にはどんなものがあるのか。そしてその栄養素にはどのような特性があるのか。

その内のビタミンについて、簡潔ながらご紹介!

■ビタミンA

豚、鶏レバー、マグロ、鶏卵に含まれています。
[補足]免疫力をあげる働きがあります。そのため、病気への抵抗力をつけたい時、皮膚が弱い、被毛がパサついている時にとくにとってほしい栄養素です。

■ビタミンB1

ごま、豆類では大豆、また玄米に多く含まれています。
[補足]ビタミンB1は皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。不足すると疲労感や歩行障害、筋力低下などにつながる可能性もあります。

■ビタミンB2

レバー、卵、納豆、乳製品に含まれています。
[補足]皮膚と被毛の健康維持、質の向上を高めるために欠かせない栄養素のひとつです。脂肪からのエネルギー生成やアミノ酸の異化、細胞内のエネルギー製造所の活動など、多くの生化学反応に関与しています。

■ビタミンB12

魚介類、藻類、肉類、卵類、乳類に多く含まれています。
[補足]野菜類、果実類、きのこ類、いも類などの植物性の食品には含まれていません。タンパク質の合成や赤血球の合成などの効果が期待できます。糖質、脂質、タンパク質をエネルギーにする効果もあります。

■ビタミンB3

しいたけやまいたけなどのきのこ類、牛肉に含まれています。
[補足]セラミド合成を促進し、皮膚の保湿力を向上させるために働きます。このビタミンが不足すると、皮膚炎を起こす可能性があります。

■ビタミンB5

肉類、きのこ類、乳類、魚介類、豆類などに多く含まれています。特に多いのはアボガド、さつまいも、レバー、納豆、鶏ささみ、レバー、鮭やいわしなどです。
[補足]代謝に関わる栄養素のひとつで、炭水化物、脂質、タンパク質などからエネルギーを生成する役割を担います。そのため、皮膚の保湿力向上効果も期待できます。

■ビタミンB6

カツオやマグロの魚類、バナナなどに含まれています。
[補足]ビタミンB6はアミノ酸の代謝などに関わる栄養素です。皮膚や粘膜の健康維持にも効果が期待できます。不足すると皮膚や神経、血液の異常を起こす可能性があります。

■ビタミンB7

しいたけやまいたけなどのきのこ類、レバーなどに含まれています。
[補足]ビタミンB7は被毛にツヤを出したり皮膚の健康維持、神経系の機能を正常に働かせる効果があります。皮膚の保湿力を向上させ、脱毛、フケなどを減らす効果も期待できます。

■ビタミンB9

ほうれん草やブロッコリーの野菜類、レバーなどに含まれています。
[補足]ビタミンB9は「葉酸」と呼ばれ、神経組織の発達や胎児期の成長、貧血予防にも効果が期待できます。妊娠中の母犬・猫が葉酸不足になると赤ちゃんの健康に影響がでる可能性があります。

■ビタミンC

オレンジやイチゴ、赤ピーマンやブロッコリー、レバーなどに含まれています。
[補足]ビタミンCは抗酸化作用や関節炎などの治療にも効果が期待できます。
犬猫は通常ビタミンCを体内で合成できることが可能ですが、生成が困難な場合は食べ物からの補給が必要になります。熱に弱い性質があるため、調理する際は加熱に注意しましょう。

■ビタミンD3

イワシやマグロなどの脂肪分の多い魚およびレバーに多く含まれています。
[補足]カルシウムやリンの代謝を調節するうえで重要な役割を果たす栄養素です。人、草食動物は、紫外線を浴びることによりビタミンDを生合成することができますが、

■ビタミンE

アボガド、かぼちゃ、大豆、卵類に含まれています。
[補足]油に溶けやすい性質を持つ脂溶性ビタミンの一種です。細胞の酸化ストレスを抑えることで、老化が原因の疾病の予防と治療に役立つと考えられています。

■ビタミンK

レバー、肉類およびホウレン草などに含まれています。
[補足]血液凝固の役割を担うなど、様々な役目をもっています。犬猫は、腸内細菌によってビタミンKが合成されます。しかしながらそれだけでは1日の必要量を補えないことが多く食物から摂取する必要があります。

不足栄養素を摂取し健康的な体を取り戻しましょう。

栄養が吸収できていない場合、腸内環境が乱れている場合があります。
生活リズムや腸内環境が乱れていると、サプリや食事で補おうとしても吸収できず改善されないことがあります。まずは生活環境を見直し、改善を行いましょう。

ペット(犬猫)の体は合成ビタミンやサプリメントを適切に吸収または処理できない場合があります。 サプリメントを与えていても栄養素が不足している(吸収できていない)際は、該当項目のサプリメントを追加するかわりに不足栄養素を含む多種多様な自然食品を与えるようにしてください。 サプリメントで補う場合は、できるだけ自然・天然に近いものを選びましょう。
ただし、過剰にあげすぎると今度は過剰摂取となる場合がありますので、与える量には注意しましょう。

ペットは言葉を喋れないから、飼い主が気を付けてあげましょう。

人は自身の体調不良がある場合、必要な栄養を自ら選択することができます。しかし日々の食事を人間から与えられたものだけを摂取している犬、猫たちはどうでしょうか?
栄養素を補えているつもりが吸収できていない…不足している…そこまでの問題・課題に向き合えているでしょうか。

獣医師も専門家も、うちのこと一緒に過ごしているわけではありません。
その子の生活環境・体質を理解できる飼い主が気を付けてあげましょう。

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