不足栄養素を理解してペットの為の正しい食事を!

タンパク質

筋トレをするときは、プロテイン(タンパク質)を摂ろう!とよく言われます。
タンパク質は、毛、皮膚、爪、筋肉、腱、靭帯、軟骨などを作るアミノ酸を供給する役割があるからです。

アミノ酸には22種類あり、動物の生命活動にはこれらすべてのアミノ酸が必要になります。
犬の場合は12種類(非必須アミノ酸)は体内で作り出すことができますが、残りの10種類(必須アミノ酸)は食事から摂取するしかありません。

食事中のタンパク質の役割は大きく分けて二つです。必須アミノ酸を供給することと、非必須アミノ酸を体内合成するための窒素源を供給することです。

タンパク質が不足すると…

発育遅延・体重減少・生体機能の低下を招きます。被毛の発育も悪くなります。
炭水化物の多いフードは、相対的にタンパク質が少ないフードであることが多く、そのようなフードを与え続けることで不足しがちです。

タンパク質を摂りすぎると…

タンパク質を摂取しすぎたことで生まれた余剰なアミノ酸は、エネルギーに使われます。
エネルギーも十分な場合は脂肪などに転換されて体内に蓄積されます。
タンパク質から分離されたアンモニアは、肝臓で尿素あるいは窒素性廃棄物に転換され、腎臓から尿として排泄されます。しかし、窒素性廃棄物があまりにも多いと処理できず体内に蓄積してしまいます。過剰なタンパク質摂取は腎臓に負担をかけ、ついには腎臓の劣化、腎不全を招いてしまうのです。

うちのコはタンパク質(アミノ酸)、足りてる?

どのようなドッグフードも、また年齢、犬種により異なる配合もその適切とされる成分量は「通常の平均値」であることを忘れてはいけません。 パピー期の成長に関する必要栄養素から、シニア期の栄養素まで一般的基準値で配合されているフードの栄養素量が個体差によって異なる吸収量で適切に補えているかを判断することがとても重要となります。

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