ペットのエネルギーとなる三大栄養素


バランスが大切なペット食生活

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必要な栄養素

●エネルギー源となる栄養素:たんぱく質/炭水化物/脂質(三大栄養素)
●体をつくる栄養素:たんぱく質/脂質/ミネラル/水
●体の調子を整える栄養素:たんぱく質/脂質/ミネラル/ビタミン/水

【エネルギー源となる栄養素をご紹介】

◆たんぱく質

からだを作る、からだを維持するといったはたらきをします。筋肉や皮膚、被毛、血液、内臓などを構成しているのがたんぱく質です。たんぱく質は何種類ものアミノ酸が結合してできたもので、食事から摂取したたんぱく質はアミノ酸に分解されて吸収されます。
【牛肉、鶏肉、羊肉、魚介、コーングルテンミール、大豆】

◆脂肪

他の栄養素の中でも1g当たりのエネルギーが最も多い脂肪は、主にエネルギー源となります。体内で合成できない必須脂肪酸(リノール酸、α-リノール酸)の供給やからだの構成成分(細胞膜など)となる役割もあります。
【牛脂、豚脂、家禽脂、魚油、植物油】

◆炭水化物

消化酵素により分解された「糖」と「でんぷん」はすぐにグルコース(ブトウ糖)に分解されて、脳や神経細胞のエネルギー源となります。消化酵素で分解されない「繊維質」の一部は腸内細菌によって分解(発酵)され、腸内環境を整える作用があります。
【トウモロコシ、小麦、米、ジャガイモ】

うちのコは脂肪(脂肪酸)、足りてる?

太らないように…と低脂肪フードをあげていても、うちのこの体格や筋肉量に合った摂取量になっているでしょうか?

どのようなドッグフードも、また年齢、犬種により異なる配合もその適切とされる成分量は「通常の平均値」であることを忘れてはいけません。 パピー期の成長に関する必要栄養素から、シニア期の栄養素まで一般的基準値で配合されているフードの栄養素量が個体差によって異なる吸収量で適切に補えているかを判断することがとても重要となります。

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ご自宅で被毛を採取してポストに入れるだけなので、愛犬・愛猫にストレスもなく手間もかかりません。

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ペットの為の栄養素週間【鉄分】

鉄分は、地球上の生物全てが持つ成分であり、生物にとって必要な金属ミネラルのひとつ。
人間だけでなく、ペットの体内にある鉄分のほとんどはタンパク質と結合して存在しています。
このタンパク質は、ヘムという構造を持っているタンパク質と持たないタンパク質とが存在し、ヘムタンパク質と呼ばれるタンパク質に結合したものを「ヘム鉄」、それ以外を「非ヘム鉄」と呼びます。
また、鉄分は体内で様々な存在様式をとっており、それぞれ「機能鉄」「貯蔵鉄」「運搬鉄」にわけられます。

鉄分が不足すると…

鉄分が不足してきた場合に起こるものとして以下のものが挙げられます。

①免疫力低下
免疫力が低下することで、体の抵抗力が弱まることで、細菌やウイルスなどによる感染症に罹りやすくなってしまいます。

②粘膜や皮膚の機能低下
症状として、口内炎・口角炎や、胃粘膜の障害、爪の変化、ヒトですとシワやシミができやすくなります。

③コラーゲン形成不全
コラーゲンの生成には、鉄分のほかタンパク質、ビタミンC、脂質が関与しています。
鉄分が不足することでコラーゲンの生成が抑制されるため、コラーゲンが関与している臓器(海綿骨、皮膚、血管など)が脆弱化し、骨折や皮膚疾患、内出血が起こりやすくなります。

④神経症状、認知能力の低下
鉄分が不足すると、ヘモグロビンを作ることができなくなり、全身に酸素を供給できなくなります。酸素が供給できなくなると、脳においてエネルギーを作ることができなくなり、機能低下を起こします。
症状として、やる気がでない、易興奮性、頭痛、情緒不安定、ヒトの場合、子供での知能の発達・身体能力低下などが見られます。

⑤心臓への負荷による心肥大
鉄分が不足すると、体内の酸素供給がうまく働かなくなります。
そうすると、心臓は血液をどんどん送り出して全身に酸素を届けようと頑張るため(心拍数増加、1回拍出漁増加)、心臓の筋肉が分厚くなり、心肥大が起こります。

⑥寒がり
ホルモンの働きには鉄分が関与しているのため、鉄分が不足することによってホルモン活性が弱くなり、熱を作り出せなくなるため、寒がり、冷え性という症状が出てきます。

毎日ご飯をあげているのに、なぜ栄養失調になるの?

愛犬の体重管理に気を遣っている飼い主さんは多いと思います。
体重はフードを与えるうえでも大きな目安となり、「うちのこは〇〇kgだからこのくらい」「最近体重が増えてきたからごはんは少なめに」と考えることもあると思います。

しかし例えば、70kgの筋肉質なアスリートと、同じ70kgの運動をまったくしない二人が、同じ食事で大丈夫でしょうか?

犬も同じで、筋肉量や体格、栄養を吸収できる量等の体質で必要な量は細かく変わります。
知らず知らずのうちに、タンパク質、ミネラル、ビタミン、脂質などの必須栄養素までも不足している状態になっている場合があるのです。

どのようなドッグフードも、また年齢、犬種により異なる配合もその適切とされる成分量は「通常の平均値」であることを忘れてはいけません。 パピー期の成長に関する必要栄養素から、シニア期の栄養素まで一般的基準値で配合されているフードの栄養素量が個体差によって異なる吸収量で適切に補えているかを判断することがとても重要となります。

同じ環境でも、体質は異なる

写真の2匹は同じ両親から生まれた子で、生後10ヶ月時点の写真です。左が女の子、右が男の子です。双方、生後10ヶ月で体重50キロと小さいわけではありませんが、胸の横幅を見ると、あきらかに骨格(成長過程)に違いが出ています。

「不足栄養素検査」によると、右の男の子はカルシウムが吸収し辛くなっていることがわかりました。

愛犬・愛猫の不足栄養素を知るには、下記の検査がオススメです。

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不足栄養素を摂取し健康的な体を取り戻しましょう。

栄養が吸収できていない場合、腸内環境が乱れている場合があります。
生活リズムや腸内環境が乱れていると、サプリや食事で補おうとしても吸収できず改善されないことがあります。まずは生活環境を見直し、改善を行いましょう。

ペット(犬猫)の体は合成ビタミンやサプリメントを適切に吸収または処理できない場合があります。 サプリメントを与えていても栄養素が不足している(吸収できていない)際は、該当項目のサプリメントを追加するかわりに不足栄養素を含む多種多様な自然食品を与えるようにしてください。 サプリメントで補う場合は、できるだけ自然・天然に近いものを選びましょう。
ただし、過剰にあげすぎると今度は過剰摂取となる場合がありますので、与える量には注意しましょう。

ペットは言葉を喋れないから、飼い主が気を付けてあげましょう。

人は自身の体調不良がある場合、必要な栄養を自ら選択することができます。しかし日々の食事を人間から与えられたものだけを摂取している犬、猫たちはどうでしょうか?
栄養素を補えているつもりが吸収できていない…不足している…そこまでの問題・課題に向き合えているでしょうか。

獣医師も専門家も、うちのこと一緒に過ごしているわけではありません。
その子の生活環境・体質を理解できる飼い主が気を付けてあげましょう。

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