ビタミンが足りないとカルシウム不足になる?

ミネラル

ミネラルも、なくてはならない栄養素のひとつです。
犬の場合、必要なミネラルの種類は11種類~12種類と言われています。ただし、過剰摂取になると害があるものが多いのも特徴です。ミネラルを摂取する際は、バランスを考えて摂取しましょう。

ミネラルは、1日あたりの必要量によって分類されます。
■g単位の量が必要な主要ミネラル(ナトリウム、カリウム、カルシウム、リン、マグネシウム)
■mg(またはμg)単位の量が必要な微量ミネラルのうち、重要性がよく分かっている(鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレンなど)
■mg(またはμg)単位の量が必要な微量ミネラルのうち、重要性がよく分かっていない(コバルト、モリブデンなど)

主要ミネラルは、体液バランスの調整、細胞の一般機能、神経伝達、筋収縮、そして体の構成(骨)などで重要な役割を果たします。

dog eating bone

骨を構成するカルシウム

カルシウムは、ご存知の通り骨や歯を構成します。
カルシウムを単体でしっかり与えていても、カルシウムはビタミンDやリンの摂取量に大きく影響を受け過不足になる場合があります。


ビタミンDはカルシウムとリンの吸収を促進します。
カルシウムを摂取していても、ビタミンDが足りない場合はカルシウムもうまく吸収されず不足することがあります。

カルシウムとリンは、摂取の際バランスが大切です。リンを摂取しすぎると、カルシウムが足りていても低カルシウム血症になることがあります。
リンは肉類に多く含まれていますので、ジャーキーの与えすぎ等には注意しましょう。

カルシウムが不足すると…

カルシウムが不足すると、骨折や低カルシウム血症、食欲低下や痙攣・発育不良などにつながります。逆にカルシウムが多すぎると骨軟骨症になったり、骨再生が不十分になったりします。


うちのコはミネラル(カルシウム)、足りてる?

どのようなドッグフードも、また年齢、犬種により異なる配合もその適切とされる成分量は「通常の平均値」であることを忘れてはいけません。 パピー期の成長に関する必要栄養素から、シニア期の栄養素まで一般的基準値で配合されているフードの栄養素量が個体差によって異なる吸収量で適切に補えているかを判断することがとても重要となります。

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フソクタスは、45項目の栄養素が不足していないか調べることができます。
ご自宅で被毛を採取してポストに入れるだけなので、愛犬・愛猫にストレスもなく手間もかかりません。

不足栄養素検査45項目
ビタミン ビタミン…生物の生存・生育に微量に必要な栄養素のうち、その生物の体内で十分な量を合成できない炭水化物・タンパク質・脂質以外の有機化合物の総称。

ビタミンA(パルミチン酸レチニル)
ビタミンB12(コバラミン)
ビタミンB2(リボフラビン)
ビタミンB3(ナイアシン)
ビタミンB5(パントテン酸)
ビタミンB6(ピリドキシン)
ビタミンB7(ビオチン)
ビタミンB9(葉酸)
ビタミンC(アスコルビン酸)
ビタミンD3(コレカルシフェロール)
ビタミンE(アルファ-トコフェロール)
ビタミンK1(フィロキノン)
ミネラル ミネラル…蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミンと並び五大栄養素の1つとして数えられる。

(必須ミネラル)カルシウム
(必須ミネラル)マグネシウム
(必須ミネラル)リン
(必須ミネラル)カリウム
(必須ミネラル)オロテート亜鉛

(エッセンシャルミネラル)コリン
(エッセンシャルミネラル)ナトリウム

(トレースミネラル)塩化物
(トレースミネラル)銅
(トレースミネラル)ヨウ素(水性)
(トレースミネラル)鉄
(トレースミネラル)マンガン
(トレースミネラル)セレン
脂肪酸 脂肪酸…「脂質」の主要な構成要素で、脂肪酸が他の様々な形体の物質と結びつくことで脂質を形成しています。

(脂肪酸)α-リノレン酸(オメガ3)(ALA)
(脂肪酸)アラキドン酸(オメガ6)(ARA)
(脂肪酸)ドコサヘキサエン酸(オメガ3)(DHA)
(脂肪酸)エイコサペンタエン酸(オメガ3)(EPA)
(脂肪酸)リノール酸(オメガ6)
(脂肪酸)リノレン酸(オメガ3)
アミノ酸 AA(アミノ酸)…体を構成するタンパク質の材料になり、また、エネルギー源にもなります。

(AA-エッセンシャル)ヒスチジン
(AA-エッセンシャル)ロイシン
(AA-エッセンシャル)リジン
(AA-エッセンシャル)メチオニン
(AA-エッセンシャル)スレオニン
(AA-エッセンシャル)トリプトファン
(AA-エッセンシャル)バリン
(AA-必須)イソロイシン
(AA-必須)フェニルアラニン
(AA-必須ではない)アルギニン
(AA-必須ではない)シスチン
(AA-必須ではない)タウリン
(AA-必須ではない)チロシン

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犬に毎日ごはんをあげても栄養失調になる?

毛が抜ける 口臭・体臭が臭い……栄養失調かも?

痩せる、目がうつろになる…そんなイメージがある栄養失調ですが、栄養失調の症状には様々なものがあります。

●不眠
●歯が抜ける・欠ける
●毛が抜ける
●口臭・体臭が臭い

必要栄養素のカルシウムやリンは歯や骨を作ります。そのため、不足すると骨折しやすくなったり歯が抜けたり欠けたりします。また、タンパク質や脂質が不足すると皮膚のトラブルも起こりやすくなります。健康な内蔵を維持できず、内臓疾患になりやすくもなります。体全体に不調が出てくるのです。

毎日ご飯をあげているのに、なぜ栄養失調になるの?

愛犬の体重管理に気を遣っている飼い主さんは多いと思います。
体重はフードを与えるうえでも大きな目安となり、「うちのこは〇〇kgだからこのくらい」「最近体重が増えてきたからごはんは少なめに」と考えることもあると思います。

しかし例えば、70kgの筋肉質なアスリートと、同じ70kgの運動をまったくしない二人が、同じ食事で大丈夫でしょうか?

犬も同じで、筋肉量や体格、栄養を吸収できる量等の体質で必要な量は細かく変わります。
知らず知らずのうちに、タンパク質、ミネラル、ビタミン、脂質などの必須栄養素までも不足している状態になっている場合があるのです。

どのようなドッグフードも、また年齢、犬種により異なる配合もその適切とされる成分量は「通常の平均値」であることを忘れてはいけません。 パピー期の成長に関する必要栄養素から、シニア期の栄養素まで一般的基準値で配合されているフードの栄養素量が個体差によって異なる吸収量で適切に補えているかを判断することがとても重要となります。

同じ環境でも、体質は異なる

写真の2匹は同じ両親から生まれた子で、生後10ヶ月時点の写真です。左が女の子、右が男の子です。双方、生後10ヶ月で体重50キロと小さいわけではありませんが、胸の横幅を見ると、あきらかに骨格(成長過程)に違いが出ています。

「不足栄養素検査」によると、右の男の子はカルシウムが吸収し辛くなっていることがわかりました。

愛犬・愛猫の不足栄養素を知るには、下記の検査がオススメです。

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不足栄養素を摂取し健康的な体を取り戻しましょう。

栄養が吸収できていない場合、腸内環境が乱れている場合があります。
生活リズムや腸内環境が乱れていると、サプリや食事で補おうとしても吸収できず改善されないことがあります。まずは生活環境を見直し、改善を行いましょう。

ペット(犬猫)の体は合成ビタミンやサプリメントを適切に吸収または処理できない場合があります。 サプリメントを与えていても栄養素が不足している(吸収できていない)際は、該当項目のサプリメントを追加するかわりに不足栄養素を含む多種多様な自然食品を与えるようにしてください。 サプリメントで補う場合は、できるだけ自然・天然に近いものを選びましょう。
ただし、過剰にあげすぎると今度は過剰摂取となる場合がありますので、与える量には注意しましょう。

ペットは言葉を喋れないから、飼い主が気を付けてあげましょう。

人は自身の体調不良がある場合、必要な栄養を自ら選択することができます。しかし日々の食事を人間から与えられたものだけを摂取している犬、猫たちはどうでしょうか?
栄養素を補えているつもりが吸収できていない…不足している…そこまでの問題・課題に向き合えているでしょうか。

獣医師も専門家も、うちのこと一緒に過ごしているわけではありません。
その子の生活環境・体質を理解できる飼い主が気を付けてあげましょう。

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